特殊な刷り

鏡 刷り

鏡刷り

神奈川沖 浪 裏表 by Kou Taira from arranged Hokusai "Hekusai series"


鏡刷りは、予め2枚の和紙をラミネートしたものを使って刷ります。 刷ったあとで2枚を剥がして広げると鏡刷りが出来上がります。 画像の左手が色濃く、右手の方が色が薄いのがお分かりでしょう。 版に近い方が色が濃いということです。

 

正面 刷り

正面刷り

霞 不二 by Kou Taira from arranged Hokusai "Hekusai series"

凱風快晴

赤冨士 凱風快晴 printing by Kou Taira from the series 36 Views of Mt.Fuj

 


正面刷りはもともと、浮世絵の技法だったそうです。 作品のバックに光沢を与えるために絵の具を使わず、バレンだけで擦っで光沢を得たそうです。 一般の木版画と違い、拓本のように刷っている面が作品となります。 画像の2つの作品、版は赤冨士とまったく同じもの(霞 不二用に、用意したものですが)ですが、絵が反転しているのがお分かりでしょう。 画像左の作品「霞 不二」は、版に置いた絵の具(墨)が和紙に浸透して滲んでくることを利用して制作しました。

  

エンボス から刷り / きわ刷り 

から刷り

白いアンスリウム by Kou Taira (woodcut embossing / paper works)

 

きわ刷り

 

から刷り、きわ刷りは浮世絵の雪の表現や波の表現で見られます。バレンの縁で刷ったり、刷毛で叩いたり、上に乗って踏んだとか、、、らしいです。 15匁ぐらいの和紙を使って、よく効くバレン(食い込む)で強く刷るとエンボス効果がでます。 また、スプーンの腹を使って擦るとか、エッチングプレス機を使うこともあります。


木版画の展開

木版エンボス

Summer temptation by Kou Taira (woodcut embossing / paper works)

木版画とペーパーワークスで制作した 白いアンスリウム をペットボトル等を使って、立体作品に展開してみました。

 

 

 

 

 

 

 

 


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